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書楼弔堂 探書漆 事件 [京極夏彦]

小説すばる2014年9月号に掲載 第7話
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第二季、開幕。
強い日差しの夏の有る日。
木芙蓉に違和感を感じてしまい木芙蓉はまるでお化けのようだと
どういう訳か思ってしまう女学生の塔子(とうこ)。
ある悩みから気を紛らわせようとふらふら道を歩いていると
見知らぬ二人組の青年に声をかけられる。

四角い顔丸眼鏡をかけ尾崎紅葉の弟子で禄さんと呼ばれている売れない詩人の田山
(この時点で正体バレバレ)と
細面の精悍な顔つきをしていて森鴎外の門人であり歌人 松浦辰雄にも学び、
詩集「抒情詩」を田山達と刊行し、秋には帝大生になるという
詩人の松岡國男(妖怪好きには即バレ)
この二人は知人から聞いたあらゆる書物が購入できる本屋、
書楼弔堂を探してるのだと云う…


始まりました第二シーズン
弔堂亭主が薦める本によって明治の文学・小説の多大な変化の瞬間の萌芽を
その時代の当事者のように体験させてくれる「まんが道」や
「アオイホノオ」のようなユニークなこのシリーズ、
前作の「書楼弔堂 破暁」から時代が進んで明治30年が舞台になりました。
今回の書楼弔堂のお客は
後に自然主義作家として名を馳せる田山花袋。
著作「少女病」そのままのような行動するユニークな人物に描かれました(´∀`あはは

新しい文体に悩む花袋に、自然主義文学を見つめなおす為にと
弔堂はエミール・ゾラの「Le Roman expérimental」を売るのですが
そんな事はどうでもよくなっちゃう衝撃的だったのが(酷)
詩人の松岡國男こと、後の柳田國男が弔堂に登場(゚∀゚)ついに来た!!

民俗学に傾倒していないし、養子入りもしていない明治30年の
まだ22才の若き柳田。帝国大学入学前の時期になるようにと
前作から5年経過させたのはこういうことかと納得。
そんな柳田に「心にお化けが巣喰ってる」とか自然主義に懐疑的だったりと
数年後の行動を想起させるセリフを端々に言わせるのでもうニヤニヤが止まらないです(´∀`)


花袋と一緒に弔堂に訪れたけれども
松岡(柳田)はまだ迷ってるので人生の一冊は渡せないと弔堂に言われてしまいます。
民俗学に進むのはまだ先の事なので、
この第二シーズンは明治の文学者を各話ゲストで書きつつも
全体では柳田の民俗学へ進む変節を書いてくれるのかしら?
楽しみすぎです。
そして新キャラの塔子。何やら悩みにとらわれているようですが…
こちらもこれからどう関わっていくのかこちらも気になります。

あと、
「世界はありのままに、ただあるだけでございます。人もまた同じ。
でも人はありのままをありのままに受け取ることが出来ぬもの
(略)だからこそ人は言葉を使いましょう」
「語るも記すも、呪術にございます」
文体についてのシーンで「ありのまま」を連呼する弔堂亭主が
妙にツボに来ました(´∀`;レリゴー
確かに弔堂らしいちゃらしい発言なんだけど…



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